予防接種外来
はじめに
予防接種は、お子様を様々な感染症から守るための大切な手段です。ワクチンを接種することで、病気に対する免疫力を高め、重症化を防ぐことができます。
予防接種の重要性
- 感染症の予防:予防接種は、お子様を感染症から守る最も効果的な方法の一つです。
- 重症化の防止:予防接種によって、感染症にかかった場合の重症化リスクを減らすことができます。
- 集団免疫の獲得:多くの方が予防接種を受けることで、社会全体で感染症の流行を防ぐことができます。
0歳~15歳までに小児が接種すべきワクチン
以下の表は、0歳から15歳までに小児が定期的に接種すべきワクチンと、当院における標準的な推奨接種時期をまとめたものです。お子様の成長に合わせて、適切な時期に予防接種を受けましょう。
ワクチン名 | 接種回数 | (当院の) 推奨接種時期 |
備考 |
---|---|---|---|
B型肝炎 | 3回 | 生後2ヶ月、3ヶ月、7~8ヶ月 | |
ロタウイルス | 2回(or3回) | 生後2か月、3か月、(4か月) | 当院は2回のロタリックス |
小児用肺炎球菌 | 4回 | 生後2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、1歳 | 20価 |
五種混合 | 4回 | 生後2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、1歳 | 百日咳、ジフテリア、破傷風、ポリオ |
BCG | 1回 | 生後5ヶ月~8ヶ月 | 結核 |
MRワクチン | 2回 | 1歳、小学校入学前の1年間 | 麻疹、風疹 |
おたふくかぜ | 2回 | 1歳、小学校入学前の1年間 | 任意接種(豊田市は2000円/回の補助) |
水痘 | 2回 | 1歳、1歳6か月 | みずぼうそう |
日本脳炎 | 4回 | 3歳、3歳1か月、4歳、9歳 | |
二種混合 | 1回 | 11歳~12歳 | ジフテリア、破傷風 |
ヒトパピローマウイルス | 2回(or3回) | 小学6年生~高校1年生の女子 | 子宮頸がん予防 9価 |
インフルエンザワクチン | 2回(or1回) | 生後6か月以上 任意 毎年秋~冬 | 13歳以上は1回 |
予防接種をご希望の方は、Web受付もしくはお電話にてご予約ください。
当院では「予約システム(ドクターキューブ)によるワクチンスケジュール管理」を導入しておりますのでweb上から簡単にもご利用いただけます。
しっかりと無理なくワクチン接種のスケジュールがたてられ、接種忘れや誤接種も防ぐことができますので、是非ご活用ください。
当院は広域予防接種指定機関です。
豊田市以外の県内にお住まいの方も公費での予防接種が可能です。各自治体の保健センターで連絡票・問診票を受け取り、webまたは電話でご予約下さい。なお、接種当日に連絡票・問診票を持参していない場合は接種できません。
予防接種を受ける際の注意点
- 予診: 予防接種を受ける前に、医師による予診が必ずあります。お子様の体調やアレルギー歴などを詳しくお伝えください。当院では4日以内に37.5℃以上の発熱があったお子さまは、ワクチン接種を延期させていただいております。ワクチン予定日が近づいたら、体調の確認をよろしくお願いいたします。
- 接種後の経過観察: 予防接種後、しばらくは体調の変化に注意し、異常があればすぐに医療機関を受診してください。
- スケジュール管理: 予防接種は、種類や接種時期が細かく決まっています。お子様の予防接種スケジュールをしっかりと管理し、忘れずに接種を受けましょう。
当院の予防接種外来について
当院では、お子様の予防接種に関するご相談を随時受け付けております。ご不明な点やご不安なことがあれば、お気軽にお問い合わせください。以下にQ&Aをおいくつかお示しします。
よくある質問
Q: 予防接種は痛いですか?
A: 予防接種の痛みは、注射針の太さや刺す深さ、ワクチンの種類によって異なります。当院では、できるだけ痛みを軽減できるよう医師、看護師ともに頑張ります。
Q小児のワクチンを複数本同時に接種することは大丈夫ですか?
小児のワクチンを複数本同時に接種することは医学的に安全であり、小児科学会からも接種することが推奨されています。近年、小児の予防接種の種類が増え、「複数のワクチンを同時に接種することに不安を感じる」という保護者の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、同時接種を行うことで来院する回数を減らすことが可能となり、保護者の通院の負担や感染症をもらうリスクを減らすことができます。また、スケジュール管理もより簡単になり打ち間違いや、接種忘れを防ぐことが可能です。
Q: 予防接種後に熱が出たらどうすればいいですか?
A: 予防接種後、半日~1日程度の発熱を認めることがあります。これは、免疫を獲得する上で一定数避けられない副反応であると考えています。接種部分の腫脹、熱感、硬結があり、ご機嫌など全身状態が良好であればしばらく様子を見て良いかもしれませんが、もし少しでも不安やご心配がありましたら遠慮なく当院を含めた医療機関を受診してください。
Q: 予防接種を受けるのを忘れてしまったらどうすればいいですか?
A: 予防接種を受けるのを忘れてしまった場合は、できるだけ早く医療機関にご相談ください。接種する本数などは変動する可能性はありますが、〝可能な限り速やかに打てる本数、種類を打ちましょう〟が当院の方針です。
おわりに
予防接種は、お子様の健康を守るために非常に重要なものです。当院では、お子様一人ひとりに合わせた予防接種計画を立て、安全に接種を実施しています。ご不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください。