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ニキビ

思春期のお子さんにとって、顔や体にできるにきびは、気になる悩みのひとつかもしれません。
にきびは、医学的には尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)と呼ばれる皮膚の病気です。
毛穴の出口が詰まり、そこに皮脂や汚れが溜まって炎症を起こすことでできます。
適切なケアをすることで改善することが多いので、一人で悩まずに、ぜひご相談ください。

にきびの症状について

にきびは、進行度合いによって様々な見た目をしています。

  • 白にきび(閉鎖面皰):毛穴の出口が閉じて、白い小さなぶつぶつとしたものができます。
  • 黒にきび(開放面皰):毛穴の出口が開いて、溜まった皮脂が酸化して黒く見えます。
  • 赤にきび(炎症性丘疹):白にきびや黒にきびが悪化し、赤く腫れて炎症を起こした状態です。触ると痛みを伴うことがあります。
  • 黄にきび(膿疱):赤にきびがさらに悪化し、中に膿が溜まった状態です。
  • にきび跡:炎症がひどくなると、にきびが治った後に色素沈着や凹凸などの跡が残ることがあります。

にきびは、顔だけでなく、胸や背中など、皮脂腺が多い部位にもできやすいのが特徴です。

にきびの原因について

にきびができる主な原因は、以下の3つが複雑に絡み合っています。

  • 皮脂の過剰な分泌:思春期になると、ホルモンの影響で皮脂の分泌が活発になります。
  • 毛穴の詰まり:古くなった角質などが毛穴の出口を塞ぎ、皮脂がスムーズに排出されなくなります。
  • アクネ菌の増殖:毛穴に溜まった皮脂を栄養源として、アクネ菌という細菌が増殖し、炎症を引き起こします。

その他にも、睡眠不足やストレス、偏った食事、間違ったスキンケアなどが、にきびを悪化させる要因となることがあります。

にきびの治療について

にきびの治療は、症状の程度や肌の状態に合わせて行われます。

  • 外用薬:
    • アダパレン:毛穴の詰まりを改善し、新しいにきびができるのを防ぎます。
    • 過酸化ベンゾイル:アクネ菌を殺菌し、炎症を抑える効果があります。
    • 抗菌薬:アクネ菌の増殖を抑える塗り薬です。
    • ディフェリンゲル:ビタミンA誘導体で、角質を剥がれやすくし、毛穴の詰まりを改善します。
  • 内服薬:
    • 抗菌薬:炎症が強い場合や、広範囲ににきびがある場合に処方されることがあります。
    • ビタミン剤:肌の代謝を助けるビタミン剤が処方されることがあります。
  • スキンケア指導:正しい洗顔方法や保湿の重要性など、日々のスキンケアについて指導します。
  • 面皰圧出(めんぽうあっしゅつ):毛穴に詰まった皮脂を専用の器具で押し出す処置を行うことがあります。
  • その他:ケミカルピーリングやレーザー治療など、専門的な治療を行う場合もあります。

にきびの治療は、根気強く続けることが大切です。
自己判断で市販薬を使用したり、間違ったケアをしたりすると、悪化させてしまうこともあります。
気になるにきびがあれば、早めに皮膚科を受診し、適切な治療とアドバイスを受けるようにしましょう。
当院でも、お子さんのにきびの悩みに寄り添い、丁寧な診療を行いますので、お気軽にご相談ください。

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